以前オークションにてジャンク品として落札したものですが、気になった不具合を自己流にて修理し、正常動作するまでに回復しましたので出品します。
生録ブームを担った、いわゆるデンスケの名を世に知らしめたＴＣー２８６０ＳＤです。２８５０ＳＤに対し、カセットレバー下のサポートバーが追加されているデンスケ標準型です。

【修理内容】
・モータープーリー×フライホイール用ベルト等全てを同等品に交換済。 ・ピンチローラーは弾力がありましたので、表面のペーパーがけとアルコールにて清掃しました。 ・高速巻き取り用のアイドラーゴムリング表面をペーパーがけして巻き取りトルクを改善しました。 ・メーター照明をバルブ色から白色ＬＥＤに変更。 ・４４０Ｈｚ基準テープにてテープ速度調整。 ・メッキ部品の表面の汚れを#９８００にて取り除き、オリジナルのサテンメッキ風のレバー意匠面を回復。 ・メイン基板やヘッドアンプ基板の録再切り替えSWや可変抵抗器、各ジャックに接点強化剤を塗布、接触不良を改善。 ・上下パネル、操作パネルを分解し、除菌兼ね中性洗剤にて丸洗いしました。

【簡易的な確認内容】
・ＬＩＮＥ ＩＮ／ＭＩＣ録音、ＬＩＮＥ ＯＵＴ／内蔵スピーカー／ヘッドフォン／外部スピーカーによる音出し確認。 異音もなく、回転変動も聴感上感じませんでした。やはりラジカセとは比較にならないほどの良い音です。 ・メーター左右バランスは、基準テープでほぼ均等になっています。 本録音レベル、再生時レベルともに官能上同等になるように基板上の半固定抵抗器を調整しました。 ・高速巻き取り時のトルク不足があります。特に巻き戻しで、手持ちの１２０分テープで終盤に回転がゆっくりでトルク不足があります。 ・オートシャットオフ機能 ・カウンター動き、リセット機能 ・各操作レバーのスムーズな動き ・メーター照明点灯、白色透過照明でオリジナルより明るく光っています。 ・電池駆動、ＡＣコードにて作動確認。 ・録再ヘッドは、黒光りしていてきれいだったので、簡単な清掃のみとしました。

ＡＣコードは手持ちがありませんでしたのでご自身にてご用意ください。
素人なりに気になる部分をほぼ全て修復し、一応正常に機能しますが、性能を保証するものではありません。年数が経過のため、いかなる場合でも返品対応等できませんのでご承知おきください。